アレルギー性鼻炎
主な症状
アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜で抗原と抗体がアレルギー反応を起こした結果、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりがおきる病気です。抗原になりやすい物質は、ハウスダスト、ダニ、スギやヒノキを代表とする花粉、犬や猫などのペット、カビなどです。それらの物質に対する抗体(IgE抗体)を持っている人はアレルギー性鼻炎が起きやすいです。
診断・治療
診断は鼻の粘膜を観察することで目安がつきますが、鼻みずの中に好酸球(こうさんきゅう)というアレルギーの証拠となる細胞が見つかれば診断がつきます。原因物質は血液検査で血液中の抗体の量を測って知ることができます。
治療はアレルギー反応を抑える内服薬や点鼻薬が中心です。手術療法として下鼻甲介粘膜焼灼術(レーザー治療)も有効です。また、体質改善の治療として、原因物質(抗原)のエキスを口にいれて(舌下)、反応を起こしにくくするアレルゲン免疫療法(減感作療法:げんかんさりょうほう)は、もっとも根本的な治療法といえます。